結婚をするきっかけとタイミングはどんな時だろう
「有難うございます。本当に有難うございます。」自分の心の叫び。すごく怖かった…。咳が止まらず自分はこのままどうなるのかと本当に怖かった。
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高山病の脅威、高山で風邪を引いた時の脅威
ここ2日、一秒に一回ペースで、咳が止まらなかった。高山病の症状も出ていて、風邪なのか高山病なのか解らなかったが、高山で風邪を引いてしまったら、なかなか治る事は無い。それだけは解った。ヒマラヤの高地での一人旅。誰の助けも無いままここまで耐えて来た。沢山の方のサポートがあったものの、夜は一人不安を抱えながら眠りに就くしか無かった。眠ることも出来ず…。そんな悪夢の2日間であった。
昨晩は、久しぶりにぐっすり眠れることが出来た。4000M近い標高に滞在している中でこれほどぐっすり眠れた事は無かった。それほど疲れが溜まっていたのか、恐怖の咳も止まったことが相成って、深く眠れた。体調が回復したこの時に、健康とはいかに幸せなことなのかとつくづく思った。
朝食はダメ押しのガーリックスープ。症状が開放されたせいもあって、高額のプリングルスを買って食べる。自然と涙が出てくる。今日は無理をせず、パンボチェからティンボチェまでの工程にしておこう。体が軽い。歩くスピードも早い。昼前にティンボチェに着いた。
昼食を、イタリアから来た二人組と一緒に食べる。他愛もない話をして、ロッジのベットで横になる。
僕は極度の苦しみから開放された時、結婚の決断をした
ベットに横になっている時、色々な事を考えた。これからの日程の事。日本のこと。自分の将来の事。そして日本で待つ彼女の事。今までの自分の旅の事を考えていると、家族に支えられ、彼女に待って貰って、沢山の人達に感謝をしなければならないと思った。そして、幸せとは何かと考える。
旅をしていて、沢山の美しい景色をみて、時には涙が出るほど感動し、幸せを感じることがある。それでも一生一人で旅を続ける勇気も覚悟も無い。やはり幸せは、日々の普段の生活の中で、家族を持つということが、自分の親を見ていて感じる事が多い。
家族を持とう!!。結婚しよう!!!
この時、僕は一人決断する。結婚して家族を持って幸せな家庭を築こう。日本で待ってくれている彼女と…。
これが僕の決断したきっかけとなり、今では3人の子供を授かって、幸せな家庭を築いている(^^)
一人寂しく夕食をしていると、老夫婦2人が入ってきて家の人が丁重にもてなす。家の人にとってすごく大切な人達なんだと理解した。その内、その老夫婦が数珠を持ちだして小さな声でお祈りを始めた。それを見て僕も持ている数珠を取り出して一緒にお祈りをした。老夫婦が僕を見てうなずいてくれた。お祈りに、国境は無いと思った。なんだか嬉しくさえ思った。今までの苦痛と苦労が相まって、涙が出てきた。涙腺が緩いのか涙の出る日である…。
明日、ナムチェバザールに着いたら日本へ電話しよう。絶対に電話しよう(^^)
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