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先天性心疾患を持つ、我が娘へ

現在小学校高学年の我が娘は、生まれたときから「先天性心疾患」と診断され、心臓に小さな小さな穴があり、心雑音を伴い、血流がほんの微量であるが、逆流している。

聞いたときは、その病気について調べ上げて、両親とも悲しい気持ちになったことは今でも覚えている。

大学病院の先生曰く、日々の生活にはなんら影響もなく、スポーツも特に制限をしなければならないということは無い。

さらには、小さい頃にその小さな小さな穴は、塞がる事も稀ではないという。

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そんな診断を受けて早、小学校高学年。
毎年一回その大学病院に行き、経過観察を行っているが、今年も、変わらず小さな小さな穴は、私たちを悩ます事に変りはなかった。

娘ももう年頃。自分の病気のことも解っていて、悲しい思いをすることとなった。

日々の生活に全く影響がないので、病気のことを忘れがちになってしまうが、私は出来る限り、この一年に一回の経過観察は、一緒に病院に行く事に決めている。最初に頂いた診断の気持ちを忘れたくないのである。

当たり前のように暮らす日々の生活の中で、忘れてはいけない物事の重要な一つであるからである。

誰が悪いとか、そんなことは関係ない。

天から授かりし、我が娘。

生まれて来てくれただけで、本当に有難う。そんな気持ちを一生持ち続け、病気を受け入れ、家族が楽しく健康で、健やかに暮らすことが出来ること自体が幸せとかみ締め、今日も仕事に遊びに頑張っている。

我が娘へ。

「病気を持っているからといって、引けをとる事はないよ。あなたは、私たちの誇らしげな娘。これからも、元気一杯に遊んで、勉強して、結婚して、子供生んで、すくすく育つことが出来るからね。来年の一日だけ期待を持って、また病院行こうね。」

私は信じている。いつか必ず、その小さな小さな穴は塞がり、大きな大きな喜びに代わることを!!

その喜びが、ちょっとだけ遅れているだけ。

あなたは、私たちの娘。必ず自然が天が、解ってくれる。

そんな思いを馳せる、毎年一回の病院診断であった。

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