友達と立山登山をした体験談①
何年ほど前になるか、友達と二人で、夏の立山登山をした体験談を綴ります。
一つ、友達は登山の経験もなく、自然とは程遠い生活環境で、無理やり私の趣味である写真や登山を一緒に連れて行ったことになる。
「登山しに行こう」と言っても「え~面倒くさい」って言うようなやつである。
そんな、結構大雑把な友達を連れて、富山県側より、ロープウェイやバスを使用して、室堂というところまで行く。そこで、テントを張って、一泊してその次の日にご来光を頂上で見ようという計画でした。
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天候にも恵まれ、順調に事は運び、テントを張った。テントを張った頃に、ちょうどその時、取材ということで、山と渓谷社の方が、装備を見せてほしいと近づいて来た。私達はどうぞどうぞと「大したものは無いですよ」と言いながら話は弾んだ。その時、しばらくして、靴はどのような物ですかと尋ねられたので、友達は初心者なので、ただのスニーカーでしたが、私は本格的な登山靴を持っているので、それを見せようとしたのですが見当たらない。今履いているのは、ただのスリッパ。「あれあれ」と探すのですが、見当たらない。
忘れてきたーーーー!!恥ずかしながら、取材の方に「これです」とスリッパを見せる。
内容が良ければ、雑誌に載ることがあると言われていたが、友達と二人で、これは無理やねと笑い話になった。しかし、笑い話でも、明日の登山を控え、さすがにこのスリッパで果たして、登ることが出来るのだろうか??しかも、真っ暗の中、ヘッドライトのみで、登って行くのに、足元は大丈夫なのだろうか??笑い話にも程がある・・・。
でも、ここまで来て、友達も連れてきている中で、自分が慣れているこの状況で、引き返す事は出来ない。
明日は、このすべすべのスリッパで、テーピングをぐるぐる巻にして登るしか無い。そう思い、眠りに就いていく。
眠りに就くはずが、案の定二人共、ほとんど眠れなかった記憶が蘇る。
唯一、鮮明に残る良い記憶として、夜空の満天の星は、仰向けになって空を見上げた時、プラネタリウムをはるかに超える壮大さと、美しさ、まるで宇宙に吸い込まれるかのような気分。
忘れることは出来ない。
明日はどうなることやら。
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つづく