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Mt.アシニボインでの体験②

二人は別々に帰路につき始めた。というか早めに連れは帰路についたものと考えていた。

昨日記載した通り、片道のルートだけでも合計7時間か8時間かかっていた。暗くなる前にルート入り口まで戻ってしまわないと、確実に遭難してしまう。私はライトの用意もしていない。白夜気味の気候ではあったが、20時くらいには暗くなってくる。少しドキドキしながら帰路についた。

ここで、最大の問題が発生した!!!

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歩いて、2時間ほど行ったところであろうか。いきなり体が動かなくなってしまった。強引に動こうとしてもすぐ息切れをおこし、人生で初めての経験であったので、何が何だかわからない状況に陥った。本当に体が動かないのである。私はがたいも良く、体力には自信があり楽観的なので、何とかなるだろうと思って来た、今回のトレッキング。

体が動かない・・・。人もすれ違わない山奥。夜になれば氷点下になる外気。ルートの看板に「最近クマが出ました、気を付けて!」という手書きの看板あり。帰れなかったとして、何とか野宿をしても、連れの子がめちゃくちゃ心配して、海外で捜索願いを出される。シェアハウスのみんなに迷惑がかかる。日本の親兄弟にも迷惑がかかる。

いろいろな思いが、そのとき過った。

どうしようもない。動けないのなら考えるしかない・・・・。一つ気にかかることがあった。あまりの酷なトレッキング工程だったので、おかしやら、昼飯を早くに食べてしまい、食料がなくなっていた。水は湧水が豊富にあるので、いくらでも飲める。でも食料がない。

原因は食料不足であろう。よく山へ行くのであれば、甘いチョコレートや、飴など糖分が豊富に入っている食料を持参する。

原因は糖分が無くなったのだと推測した!

・・・私は、幸運であった。前回のトレッキングで使用していた、ダウン製のベストの内ポケットから飴玉3つが出てきた!!

それを一つ口に頬張る。するとどうだろう、ほんの一分もたたない内に、体が動くようになるではないか!!

この時初めて、人間のから糖分が無くなってしまうとこんな風になるのか。力の源となっているのは、糖分!と強く思ったのを憶えている。

今思えばこれも、日々の生活で自然を慈しみ敬愛するからこそ、自然から「自然を甘く見るなよ!」と警告され、そして飴をくれた。まさに飴と鞭を頂いたと思えた(#^.^#)

ただ、その時の喜びもつかの間、アシニボインの話には、もう一つの事件が待ち受けていることを知らない。

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つづく

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