赤く染まるツンドラ大地 アラスカ デナリ国立公園 人を侵入者と考える動物の楽園
アラスカデナリ国立公園の自然保護の考え方が好きだ!デナリ国立公園はデナリ山(マッキンリー山)を中心に広大な自然が広がる。秋にはツンドラの大地が赤く染まり、動物たちは冬支度に向けて食料の確保を一生懸命行っている。そんなアラスカのデナリ国立公園が世界で一番好きな国立公園!!
Good Morning.8月28日。昨日からの雨がやんでいるようだ。テントの窓から外を覗いてみると、真っ白??何、何、何だろう??
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外に出てみた。朝なので寒っと思った。あ~霧だ。一面というか、霧の中にテントがあるのだ。5M先も見えない状態である。テントに戻ってもう少し寝袋に入っていよう。それでも目は覚めている。外の様子が見えるようにテントの窓が視界に入ってる状態で横になっていた。すると30分もしないうちに霧が切れ始めている。もしかすると・・・と思い外へ出てみると霧は結構切れていて、青空が見え隠れしている。よーーーーし!霧が無くなれば、晴天なのだと確信した。今日はここでのテント生活を切り上げなければならない日。ということはデナリ山(マッキンリー山)を見ることが出来る最後の日である。僕は霧が晴れるのを待つ間、ドリップコーヒーを入れぼーーーっと景色を眺めていた。幸せを感じた…。
一時間過ぎたころからか、Mt.Mckinlyが姿を現した。一昨日見ていたにも関わらず、同じ気持ちで「でか!!」と思った。何度見ても、何度でも見たい山。世界で一番好きな山。Mt.Mckinly.太陽はすでに山全体を光で包んでいる。僕は少し今日のマッキンリーを写真に撮り、景色や構図を変えたかったので、足早にテントをたたみ、ここぞというポイントまで歩いて移動した。歩けばすべてが写真スポットとなるデナリ国立公園。どこから見ても美しいデナリ山(マッキンリー山)。今日は写真を撮ることではなく、自分の目に焼き付ける意味も込めて、生で見ることにしようと思った。
本当は時間とお金があれば、タルキートナーという村から出ているセスナに乗って、デナリ山(マッキンリー山)を眼下に見てみたいのだが、今回の旅ではお預けとする。お金がない…
デナリ国立公園の入り口まで戻らなければならない僕は、バスに乗り込み公園の入り口まで戻ることとする。かなり惜しまれながら..すごく寂しい気持ちになったが、帰りのバスの中から、グリズリーベアー4頭、おおかみ1頭を見た。そして赤く染まるツンドラの大地が私を歓迎してくれた。
デナリ国立公園 赤く染まるツンドラの大地
デナリ国立公園 ツンドラの大地
アラスカのデナリ国立公園は、そのほとんどがデナリ山(マッキンリー山)というイメージであったが、今回の奥地への滞在で、そうでないことが解った。もちろんメインとなる景色はデナリ山(マッキンリー山)に他ならないのであるが、その他、ツンドラの大地しかり、動物たちがこれほどまでに自由に生息できる環境であることも解った。印象としては、デナリ国立公園は、動物たちが生きていく上での居住地であり、デナリ山(マッキンリー山)を中心とした広大なありのあまの自然であることがすごく感じたことである。
国立公園の入り口に印象的な看板があった。たしかそこにはこう書かれていた。
「あななたたち人は、野生動物たちの住みかに入る、侵入者である」この言葉が、デナリ国立公園の考え方なのである。すばらしいと思う。
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