デナリ国立公園でのキャンプ!注意すべき野生動物はクマだけではないぞ!
こんにちは。
今日は、アラスカのデナリ国立公園で起きた予期せぬ出来事を紹介します。
シアトル経由でアンカレッジにたどり着いた僕は、アンカレッジのユースホステルに泊まった後、レンタカーを借りて次の日にデナリ国立公園に入った。そしてインフォメーションセンターへ行ってキャンプをするためにキャンプ場の空き情報を確認。
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今回の最大の目的は、デナリ国立公園の入り口から130km以上奥にあるワンダーレイクキャンプ場でテントを張り、デナリ山(旧 マッキンリー山)を写真に収めること。
8月の下旬から9月の上旬にかけて行ったデナリ国立公園でワンダーレイクキャンプ場を予約しようと思ったら、既にいっぱいであった。シーズン中はワンダーレイクキャンプ場は予約できない状態となっていた。しかもデナリ国立公園のワンダーレイクキャンプ場でのキャンプは雪が降ってしまうと専用のバスで通行できなくなるので、予約できたとしても確約はできない状態。8月下旬から大雪が降ることもあるため、その時期に行くのであれば、天候の運も持ち合わせなければならない。
「が~ん」甘く見ていた。
世界中からデナリ山を見に来る自然を愛する人たちは、想像以上に多い。
結果的にはバックカントリーパーミットと言って広大な荒野を区画で区切ったところでなら自由にキャンプを貼ることができる制度のパーミットをとることとなった。というかそれすらもギリギリ取ることが出来た!それは言うなればほぼ誰にも合わない場所で1人でテントを張り、ひとりで熊の危険と向き合わなければいけない上級者向けのキャンプだと思った。しかしここまできて結局デナリ山を見ることができないと言うのは「何のためにアラスカのデナリ国立公園に来たんだ」ということになってしまう。
そんな思い、衝動にかられて、区画(地図)を広げてデナリ山が見える場所をなんとか確保することができた。
ほっと一息、初日はインフォメーションセンター近くのライリークリークキャンプ場でテントを張ることになる。
明日からの予定を頭にたたき込み近くにある食料が調達できるショップへ行き必要なものを購入して、さぁ初日キャンプイン。
余裕ぶっこいていたのか、気が抜けたのか、たくさんの人がいるライリークリークキャンプ場のテン場を探していると予期せぬ危険な出来事が起こった!!
ムース(ヘラジカ)とばったり遭遇した!!!
自分はもちろんびっくり。相手(ムース)も相当びっくりしたんだろう。突進してきた!!
一心不乱に逃げた僕は何とかムースを振り切ることができた。心臓がドッキドキしたのを鮮明に覚えている。
ムースは大きいものだと実は熊よりも巨大になる。
体重は200kg以上、800kgを超えることもある。シカ科の中では最大らしい。
まぁこんなに近くで見たときは無かったのでほんとビックリ!
こんな輩に突進されようもんなら、ひとたまりもないなぁって感じでした。
よく車の標識で鹿が出てくるので注意してくださいと言うようなものがありますけれども、万が一ぶつかってしまった場合はほんとに車、ぐちゃぐちゃになってしまいますわ。
2日目以降のキャンプで熊に遭遇しないか心配していたのだが、予期せぬ、警戒もしていなかった初日が一番危険を感じた。
デナリ国立公園は手付かずの自然はもとより人に慣れていない野生動物の縄張りであって、【人が侵入者である】と言う方針がある。その方針は僕の心を打つ考え方である。まさに初日に起きた出来事、追いかけられることこそが侵入者たる状況下に居るのだなと思った。
2日目以降のキャンプで熊の糞も見た。夜には狼の鳴き声で眠れない日々が続いた。が無事遭遇することはなかった。目標としていたデナリ山もきれいに写真に収めることが出来た。まさに【ラストフロンティア】アラスカにふさわしい出来事であった。無事だったから言えることですけどね(^^)
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