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ロッキー山脈でバスの運転中、クーラントが破れた苦い過去①

カナダのロッキー山脈で、現地ツアーガイドをしていたときの苦い思い出を綴ろう。

ツアーガイドは何をしていたかというと、ロッキー山脈に旅行で来る日本人のお客様を、ツアーに連れて行くということと、カルガリーに着いたお客様を山の麓まで連れてくるなどの送迎の仕事もしていた。

旅行先で、お客様によってはフリーな日がある場合は、現地のツアーに申し込むといったことをしているが、まさにそこに従事するスタッフであった。

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少人数から20名前後のお客様まで、さまざまだが、少人数の場合は、夫婦で二人とか、グループで4人とか、バンに乗ってもらい決められたところに連れて行くのだが、私はそこに住んでいたので、穴場をいくつも知っていた。しかも自分自身が楽しんでやっていたので、お客様にお断りをして、好きなところへ連れて行った。場合によっては、朝早くから連れまわしたり、夕刻遅くまで、一緒にいたりと、普段味わえないような体験をしていただいて、お客様も大変喜んでくれるので、大好きな仕事であった。

そんな楽しい日々を送っていたのだが、一つだけ、すっごく苦い思い出がある。

それは、24シートぐらいのバスの運転手で、韓国の方のツアーに運転手として仕事をしていたときに起きた出来事。

韓国の男性バスガイドも居たので、私は決められたコースをただひたすら、運転するということであったのだが、起伏の激しい山道を運転中に、フロント部分から白い煙が立ち込めてきたのだ。

バスガイドが「アーユーOK?」と尋ねてきた。

それもそうだ、相当白く煙があがっているのだから・・・。

全然OKではなく、緊急であったが語学力の乏しい私は「OK」と答える。

内心は「やばい」と思いながら。一先ず、観光先に到着してお客様を下ろす。

そこで、バスを点検すると、クーラントの水が無いではないか!!

これはやばいと思い、持っていた携帯電話で、オフィスに電話する。

つながらない。

社長の自宅に電話する。

なんとか繋がったが、日本人の社長は不在で、奥さんが出る。

英語で説明するも、緊急事態のこの状況を上手く伝えることが出来ない。

言っていることもいまいち解らない。

そんな状態で、バスを走らさなければいけない時間となり、なんとかエンジンをかけて、走らせるが、下りはなんとかスピードを保つが、上りは10キロ位しかスピードが出ない。

ずーーーっとハザードランプを点滅させながら、ひたすら運転をする。

全くスピードが出ていない状況を見かねて、バスガイドが池の水を汲んで、クーラントに入れることを提案する。

すがる思いでおこなったが、状況は変わらない。

さあどうなる「ほりっぽ」。

つづく

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