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Mt.アシニボインでの体験③

昨日は、アシニボイン山でのトレッキング中に、糖分不足となり、たまたま見つけた、内ポケットに入っていた飴玉3つを食べて、元気になった話をしたが、もう一つ重大な事件が起きたことを話していこう。

私は、本当に元気になった体で、いつ糖分不足になるかわからない状態(車でいえば、ガソリンメーターのガソリンが少ないときにメーターが見えなくなり、いつ止まるかわからない状態)に怯えながら、無理な体力を使わず、かつスピーディーにルートの入り口まで、歩きとマウンテンバイクで、約5時間必死でたどり着いた。飴玉3つで、人は5時間運動できる。すごいぞ!!飴玉!(^^)!

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着いた時は、すでに辺りは薄暗くなっていて、ぎりぎり間に合った感があった。当然、連れの女の子も車の所で、「おそ~い」など言われながら、帰路に着くものと思っていた。

しかし、車の辺りも、その周辺も探したが連れの子は見当たらない。

「え!!」すでに辺りはほぼ真っ暗。まだ帰ってきていないのか!片言の英語を使い、背の大きさがこのくらいの日本人の女の子を見なかったか??と訪ねまくる。恥ずかしいとかそんなことは考えられない。必死なのだ。

結果誰も見ていないと言う。であれば、もう一度、山奥へ戻ってみよう!30分ほど、マウンテンバイクを走らせたが、真っ暗なため、木の根っこなどにつまずき、何度か転んだ。これば駄目だ。遭難だ。そう思い、ルート入り口に戻り、どうずべきか考える。

まず、車を町まで走らせて、シェアルームの家に電話をしよう。ガソリンも少ないので入れなければならない。もし連れの子が、入り口に戻って、車がないことに気づくと心配するだろう。砂利の駐車していた場所に大きく、文字を書いておこう。

この時点で、結構気持ちは動転していて、何を書いたか憶えていない。

町まで車を走らせて、電話をと思ったが、なぜか今一度、ルート入り口に戻ろうと思った。自転車の子がすれ違うかもしれない。真っ暗の中を、対向車などを注視しながら戻っている。そしたら!!すれ違う車でなんとパッシングをしてくる車がいた。何と思いバックミラーを見ていると、相手の車が停まっていた。すかさず、私も車を停めると、なんと相手の車から、連れの女の子が出てくるではないか。

今日2度目の涙が溢れんばかりに出てきた。正直、遭難して、命を落として、日本に帰って、その子の親に謝らなければとか、リアルに考えていただけに、安心「ほっとした」を通り越して、涙して倒れこんだことだけ憶えている。

後で聞くと、道を間違えて、違うところのルート入り口に出てしまい、どうしていいのか解らなくなって、ヒッチハイクをして帰っていたところだという。なんと頼もしい。海外で、見知らぬ場所で、ヒッチハイクをして、しかも私を探しながら帰ってくれ。連れも相当いろいろなことを思いながら、今回のアシニボインのトレッキングを終えただろう。

シェアハウスに相当遅くに帰って、シェアハウスのたくさんの連れが、「遅かったね」と訪ねる。私は何事もなく「疲れた~」と。

一緒に行った連れの子はみんなに私が疲れていることを伝えてくれていたのを、かすかに憶えている。

私のMt.アシニボインは美しい山というだけではなく、写真に撮った見えるアシニボイン山だけでなく、ヒューマンドラマのある、記憶に残る山の一つなのだ。

なにもかも、ありがとう・・・。

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