エベレスト街道 カラパタール到着!プモリが美しい
ロブチェでの30人大部屋宿泊は、やはり眠ることが出来なかった..。朝の6時に出発予定が、少し遅れてしまった。周りの人は慌ただしく準備をしている。
高山病の初期症状がMAX出ている僕は、誰よりも先に出発して、誰よりも遅く歩かなければならないのに、ちょっと焦っている。なにせ今日はエベレスト街道のハイライト【カラパタール[5550M]】まで一気に到達することになるので、いつもより歩く時間が長い工程。
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ロブチェ[4910M]からゴラクシップ[5180M]経由でカラパタール[5550M]へのルート
地図上の時間は1時間44分。到着するはずが無い。僕は…。一日がかりと踏んでいる。
6時半にロブチェを出た僕は、高山病の初期症状と闘いながら、右手の山々を堪能して写真に収めながら、ゆっくりと、ゴラクシップに到着したのは、10時であった。ここまでで3時間半。5000Mを越えて来ると更にきつくなって来た。眼下に土の被った氷河を見て進むルートには、正面から少しずつ見えてくるプモリが美しい。
ゴラクシップまでの途中の景色でプモリが一際美しい
ゴラクシップに着いた僕は、昼食を軽くとり、一気に駆け上がる。ゴラクシップからカラパタールまでのルートは最初平らな道のりから、一気にゴロゴロした岩を急登する。苦しい状況は悪化するのみ。回復の見込みなし。もう頂上は見えている。ゴロゴロした岩肌は、僕の体力を更に奪っていく。途中少しルートを外してしまって、更に疲れがドッと来る。もう頂上で喜んでいる人たちが見えている。距離にして、50M程か。足が進まない。10歩、歩いて休憩して、5歩、歩いて休憩して。空気が足りない。50M進むのに30分以上はかかっただろうか。ようやくようやく念願の【カラパタール】に到着した。
本当はここでエベレストの夕焼けを撮るために滞在しようと思っていたのだが、身の危険を感じていたので、写真を数枚撮り、足早にゴラクシップに戻ることにする。エベレストベースキャンプを眼下に見下ろすこの場所は、危険以外何物でもない。それでもプモリの雄姿は美しく、エベレストの黒ずんだ雄姿は、何物にもかえがたい。
カラパタールからのエベレストとプモリ
左奥にある黒ずんだ山が【エベレスト】世界で一番標高の高い山[8848M]
南側には左にヌプツェ[7861M]、奥にアマダブラム[6812M]、雲の下は氷河。
もう無理だ。すぐにゴラクシップに向かおう。少しでも標高を下げなければ、危険!!。足早に降りた僕は、夕食を軽く取るが、頭の痛さは最上級で、眠ることも出来そうに無い。
隣のヨーロッパ人に【ダイアモックス】というお薬を貰う。あまり人に貰って飲んだこと無い薬を飲むのは気が引けるが、高山病の初期症状には有効的だと言うので、この辛い状況が少しでも軽減されるのであればと思い頂いた。これは効いた。個人差があるので、ちゃんとお医者さんに処方されて使用すべきではあるが、これは助かった。風邪引いた時の、風邪薬みたいなもので頭痛は、軽減された。これで早く寝よ。寝て明日からは、降りるぞーー!!
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