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スキー場での季節労働の体験談③

私の知らない季節労働の世界で、いきいきと仕事をしている人たちを見ていると、狭い視野の中で生きてきた自分が浮かび上がってきたように思う。そんな人たちとスキーを楽しんでいると、いつの間にか自分も上手くなってきた。

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最初の頃は、なんちゃってスキーヤーで、スピードだけは、いっちょ前であった自分。スピードに追いつかず体重が後になってしまい転んでしまう自分。それが今では、コブに入ると前傾になりすぎて、シーズンに一本はスキー板を折ってしまうほど、攻撃的に滑ることが出来るようになった。

パウダースノーでのスキーのターンをしたときの浮遊感。スノボーの比べ物にならないくらいの、快感を知ることができた。

そんなさなか、レストランの仕事も順調に進んでいたのだが、また問題が発生してしまった。というか、私のミスで、店に迷惑をかけることになってしまった出来事があった。

それは、ガス釜で米を炊く作業のときに、火を付けず、ガスだけが充満していたところに、何でだろうと思い、火を入れたら、ガス釜が爆発してしまったのだ。

幸い、その釜が爆発により一瞬で丸焦げになったくらいであったが、私は中腰の態勢から、2Mほど吹っ飛ばされた経験をした。

髪の毛はチリチリ。

眉毛は無くなった。

まさに「ドリフ」状態になった。

今となっては、笑い話の苦い思い出であるが、その後のガスに対する心がけは、確認作業をめっちゃするようになった。今でも・・・。

なにはともあれ、スキー場での出会いや、出来事は私の宝物になっていることは間違いなく、視野を広げる最初の経験であったことは、有意義な時間を過ごせたのかな~と思っている。

最後、別れの日、レストランの女将さんが、最寄の駅まで車で送って頂いて、別れ際、大の大人が一目も気にせず、大泣きしたことを強く憶えている。

電車の中でも、泣いていた。

今でも、こんな記事を書いていると、心がジーンときている自分が、なんだか嬉しく思う。私は幸せな経験をさせていただいて、沢山の人々と出会うことが出来たな~と。

自分が言うのもなんだが、

何をして良いのか解らない若者よ!

家を飛び出し、スマホを捨てて、冒険に出かけよう。

そこに、自分が出会うすばらしい人達が待っているから。と伝えたい。

以上、ほりっぽ冒険でした。

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